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モカ
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モカは、イエメン西部にある港町。紅海に面しています。17世紀、ここからエチオピアやイエメンで収穫されたコーヒー豆がヨーロッパに輸出されるようになり、モカという名で取引されるようになりました。19世紀前半になると、海岸の砂が堆積し港として機能しなくなったため廃港となり、別の港から輸出されるようになりますが、現在でもエチオピアとイエメンで収穫されたコーヒー豆は「モカ」として取引されています。 1614年、オランダの貿易商たちはコーヒーの栽培と商取引の可能性を探り始め、1616年にモカに立ち寄ったオランダの織物商、ピーター・ファン・デン・ブルックはコーヒー豆を入手しオランダに持ち帰りました。このコーヒー豆がアムステルダムで発芽し、ヨーロッパの地に根ざした最初のコーヒーの木と伝えられています。1640年には、アムステルダムの商人が発注したコーヒーが、モカから輸出されたことを皮切りに、1663年から定期的な輸出が始まりました。 参照: ・『モカに始まり 産地紀行編』 森光宗男著 2017年 手の間 ・『ALL ABOUT COFFEE』 ウィリアム・H・ユーカーズ著 山内秀文 訳・解説 2017年KADOKAWA ・『珈琲の世界史』 旦部幸博著 2017年 講談社
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