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「ノワンテル侯爵」の版間の差分

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==  '''ノワンテル侯爵''' marquis de Nointel, Carles Marie François Oliers ==
== '''ノワンテル侯爵''' marquis de Nointel, Carles Marie François Oliers ==
生没年1635年〜1685年。1670〜80年の間、大使としてルイ一四世によってオスマン・トルコに派遣された。10年に及ぶトルコに滞在中、大使としての活動のほか、トルコの領内(中近東、エジプト、ギリシャ等)を巡って、アラビア語やトルコ語で書かれた写本、古代ローマの彫刻やメダル(ローマの通貨)などを蒐集し、フランスに持ち帰った。また画家を同行しトルコの情景を描かせ、自身もデッサンを残している。
生没年1635年〜1685年。1670〜80年の間、大使としてルイ一四世によってオスマン・トルコに派遣された。10年に及ぶトルコに滞在中、大使としての活動のほか、トルコの領内(中近東、エジプト、ギリシャ等)を巡って、アラビア語やトルコ語で書かれた写本、古代ローマの彫刻やメダル(ローマの通貨)などを蒐集し、フランスに持ち帰った。また画家を同行しトルコの情景を描かせ、自身もデッサンを残している。
[[ファイル:Nointel entering Jerusalem in 1674.jpg|サムネイル|ノワンテル侯爵 wikipedia: marquis de Nointel]]


随行した[[アントワーヌ・ガラン]]も通訳やアラビア語、トルコ語の研究のかたわら、写本やメダルの買い付けに協力している。
随行した[[アントワーヌ・ガラン]]も通訳やアラビア語、トルコ語の研究のかたわら、写本やメダルの買い付けに協力している。
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帰国後、ノワンテル侯爵がルイ一四世に献上した写本類の中に、[[アブダル・カディールの書]]と[[ピチヴィリ写本]]が含まれている。この2つの文書は17世紀半ばまでのイスラム世界のコーヒー史に関する最重要文献で、現在はフランス国立図書館Bibliothèque nationale de Franceに所蔵。 (山内秀文)
帰国後、ノワンテル侯爵がルイ一四世に献上した写本類の中に、[[アブダル・カディールの書]]と[[ピチヴィリ写本]]が含まれている。この2つの文書は17世紀半ばまでのイスラム世界のコーヒー史に関する最重要文献で、現在はフランス国立図書館Bibliothèque nationale de Franceに所蔵。 (山内秀文)


=== '''参照文献'''===
=== '''参照文献''' ===


* Wikipedia: marquis de Nointel(英語版、フランス語版)
* Wikipedia: marquis de Nointel(英語版、フランス語版)
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2025年7月6日 (日) 03:42時点における最新版

ノワンテル侯爵 marquis de Nointel, Carles Marie François Oliers

生没年1635年〜1685年。1670〜80年の間、大使としてルイ一四世によってオスマン・トルコに派遣された。10年に及ぶトルコに滞在中、大使としての活動のほか、トルコの領内(中近東、エジプト、ギリシャ等)を巡って、アラビア語やトルコ語で書かれた写本、古代ローマの彫刻やメダル(ローマの通貨)などを蒐集し、フランスに持ち帰った。また画家を同行しトルコの情景を描かせ、自身もデッサンを残している。

ノワンテル侯爵 wikipedia: marquis de Nointel

随行したアントワーヌ・ガランも通訳やアラビア語、トルコ語の研究のかたわら、写本やメダルの買い付けに協力している。

帰国後、ノワンテル侯爵がルイ一四世に献上した写本類の中に、アブダル・カディールの書ピチヴィリ写本が含まれている。この2つの文書は17世紀半ばまでのイスラム世界のコーヒー史に関する最重要文献で、現在はフランス国立図書館Bibliothèque nationale de Franceに所蔵。 (山内秀文)

参照文献

  • Wikipedia: marquis de Nointel(英語版、フランス語版)

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