「ピーツ・コーヒー&ティー」の版間の差分
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「ピーツ・コーヒー&ティー」 Peet’s Coffee & Tea:
1966年4月1日、オランダ系アメリカ人のアルフレッド・ピート Alfred Peet がカリフォルニア州バークレー Barkeleyで、高品質のアラビカ種を深煎りにしたコーヒー豆の小売りと店内で淹れたコーヒーを提供する店舗を開業した。「ピーツ・コーヒー&ティー」はその後順調に事業を拡大し、新しいスタイルの高品質なコーヒーを提供することで、アメリカで最も知名度が高いコーヒー焙煎・小売業者のひとつとなった。1号店であるこの店は、現在も地元住民やカリフォルニア大学バークレー校 UC Barkeley の学生たちで賑わっており、店内には創業者であるピートゆかりの品や、以前使用されていた器具類等が展示されている。(住所:2124 Vine St. Barkeley CA)
「ピーツ・コーヒー&ティー」の経営はコーヒーの品質を重視し、創業後の10年間に出店した直営店はオークランドとサンタクルーズの2店にとどめ、またレストランなどに卸販売するコーヒー豆は、注文を受けてからの焙煎であった。コーヒー生産者を尊重して厳選した地域から生豆を調達し、手作業による五感を駆使した焙煎を行い、さらに新鮮な状態を保って配送した。このような創業当時からの姿勢はスペシャルティーコーヒーの先駆けであり、スターバックスコーヒーのモデルとなった。
現在直営店舗はカリフォルニア州を中心に200店近くにのぼり、ニューヨークのジョン・F・ケネディー空港をはじめサンフランシスコ、フィラデルフィア、サクラメントなどの国際空港の構内やスタンフォード大学、カリフォルニア大学などの学内にも数多くの直営およびFCの店舗がある。アメリカで高い品質評価を得ている割に店舗数が少ないのは、創業当初からの方針が今も引き継がれている証である。
コーヒー豆はカリフォルニア州を中心にアメリカ合衆国の多くの食料品店やスーパーマーケットでも販売されており、パンデミック以降はオンラインでの販売も拡大している。
日本でも2002年に青山、六本木などに出店したが、知名度の低さと、当時の日本ではまだスペシャルティーコーヒーの考えが浸透していなかった、などの理由により約一年で撤退した。 (小村嘉人)

参照文献:
Wikipedia Peet’s Coffee & Tea (日本語版・英語版)
Wikipedia Alfred Peet (英語版)
HP http://www.peets.com/