ジャン＝バティスト・ルソー

ジャン=バティスト・ルソーJean-Baptiste Rousseau

生没年1671年〜1741年。詩人、劇作家。特に風刺詩を得意とし、同時代の作家や知識人を皮肉り中傷したために裁判沙汰となり、1712年に国外に追放され、後半生はほとんどベルギーで過ごした。

彼は若い頃からカフェに通い、劇作家としてのデビュー作はカフェを舞台にした『ル・カフェLe Caffè』（1694年）という喜劇であった。

文学カフェとして名声を得ていた「カフェ・ローラン」の常連で、店に集まる詩人・劇作家、哲学者などのサークルの中心的存在となっていた。しかし、たびたび店で諍いを起こして店主のローラン夫人と確執が生じて友人たちとともに「カフェ・プロコープ」に移った。この事件が「カフェ・プロコープ」が文学カフェとして名声を得るきっかけとなったといわれる。