「カフェ・ムゼウム」の版間の差分

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== '''カフェ・ムゼウム''' Café Museum: ==
'''カフェ・ムゼウム''' Café Museum:
 
[[ファイル:カフェムゼウム.jpg|300px|thumb|right|1930年ごろの店内:Wikipedia(ドイツ)。Cafe Museum より。]]
[[ファイル:カフェムゼウム.jpg|300px|thumb|right|1930年ごろの店内:Wikipedia(ドイツ)。Cafe Museum より。]]


1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。
 1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。


 建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。
 建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。
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 その後数回の改装を経て、現在はロース建築の面影はなく、アメリカナイズされたカフェとなっている。現住所:Operngasse 7, 1010, Wien。 (小村嘉人)
 その後数回の改装を経て、現在はロース建築の面影はなく、アメリカナイズされたカフェとなっている。現住所:Operngasse 7, 1010, Wien。 (小村嘉人)


'''参照文献:'''
=== '''参照文献:''' ===
 
・菊盛英夫著『文学カフェ』中公新書, 1980
・菊盛英夫著『文学カフェ』中公新書, 1980



2024年8月14日 (水) 13:24時点における最新版

カフェ・ムゼウム Café Museum:

1930年ごろの店内:Wikipedia(ドイツ)。Cafe Museum より。

 1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。

 建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。

 その後数回の改装を経て、現在はロース建築の面影はなく、アメリカナイズされたカフェとなっている。現住所:Operngasse 7, 1010, Wien。 (小村嘉人)

参照文献:

・菊盛英夫著『文学カフェ』中公新書, 1980

・平田達治著『ウィーンのカフェ』大修館書店, 1996

・Café Museum HP https:// www.cafemuseum.at