「プロバット社」の版間の差分
表示
文章 |
カテゴリ |
||
| (2人の利用者による、間の5版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
== '''プロバット社Probat Werke''' == | |||
[[ファイル:創業者.jpg|代替文=創業者:アレックス・フォン・ギュルペン、ヨハン・ハイリッヒ・レンジングおよびデオドール・フォン・ギムボルンの3名。プロバット社ホームページより。|サムネイル|創業者:アレックス・ファン・ギュルペン、ヨハン・ハイリッヒ・レンジングおよびデオドール・フォン・ギムボルンの3名。プロバット社ホームページより。]] | |||
1868年、ドイツのエメリッヒEmmerichで創業。創業者は、アレックス・ファン・ギュルペンAlex van Gülpen, ヨハン・ハインリッヒ・レンジングJohann Heinrich Lensing および テオドール・フォン・ギムボーンTheodor von Gimbornの3名。創業当時の名称は「エメリッヒ機械工場兼鉄鋳造所」。 | 1868年、ドイツのエメリッヒEmmerichで創業。創業者は、アレックス・ファン・ギュルペンAlex van Gülpen, ヨハン・ハインリッヒ・レンジングJohann Heinrich Lensing および テオドール・フォン・ギムボーンTheodor von Gimbornの3名。創業当時の名称は「エメリッヒ機械工場兼鉄鋳造所」。 | ||
| 6行目: | 7行目: | ||
1920年、プロバット名の最初の焙煎機「プロバット・コール・ロースターProbat Coal Roaster」を製造。この焙煎機はドラム式で電動モーターを採用し、ドラム下部に炉(コークスや石炭使用)を配置、冷却器(クラー)とサイクロンを備え焙煎に必要な機能を一体化しコンパクトに仕上げている。これが現代のドラム式焙煎機の原型となった。 Probatとはドイツ語で信頼性が高いの意味で、1959年からこの焙煎機名にちなんで「プロバット」という社名に移行した。その後も熱風式の工業用焙煎機やショップ用の小型焙煎機など様々なタイプの焙煎機を開発・製造している。 | 1920年、プロバット名の最初の焙煎機「プロバット・コール・ロースターProbat Coal Roaster」を製造。この焙煎機はドラム式で電動モーターを採用し、ドラム下部に炉(コークスや石炭使用)を配置、冷却器(クラー)とサイクロンを備え焙煎に必要な機能を一体化しコンパクトに仕上げている。これが現代のドラム式焙煎機の原型となった。 Probatとはドイツ語で信頼性が高いの意味で、1959年からこの焙煎機名にちなんで「プロバット」という社名に移行した。その後も熱風式の工業用焙煎機やショップ用の小型焙煎機など様々なタイプの焙煎機を開発・製造している。 | ||
1997年にバーンズ社(アメリカ)を傘下におさめ、2008年にゴットホット社を吸収合併し、2024年現在では世界最大の焙煎機メーカーとなっている。詳細はコラム「プロバット社焙煎機開発の流れ」を参照。 (高橋孝夫) | |||
==== '''参考文献''' ==== | ==== '''参考文献''' ==== | ||
| 16行目: | 17行目: | ||
[[コーヒー歴史年表]]に戻る。 | [[コーヒー歴史年表]]に戻る。 | ||
[[カテゴリ:焙煎・抽出器具]] | |||
2025年3月27日 (木) 19:16時点における最新版
プロバット社Probat Werke

1868年、ドイツのエメリッヒEmmerichで創業。創業者は、アレックス・ファン・ギュルペンAlex van Gülpen, ヨハン・ハインリッヒ・レンジングJohann Heinrich Lensing および テオドール・フォン・ギムボーンTheodor von Gimbornの3名。創業当時の名称は「エメリッヒ機械工場兼鉄鋳造所」。
1884年 ドラム式の「コーヒー・シュネル(迅速な)焙煎機Kaffeeschnellröster」を開発。さらに1907年に現代のドラム式焙煎機のモデルの基となる「パーフェクトPerfekt」焙煎機を製造した。これはガスを熱源とする水平円筒形のドラム焙煎機で、焙煎豆の冷却槽(クーラー)と一体化した。ただ駆動は未だ手動であった。
1920年、プロバット名の最初の焙煎機「プロバット・コール・ロースターProbat Coal Roaster」を製造。この焙煎機はドラム式で電動モーターを採用し、ドラム下部に炉(コークスや石炭使用)を配置、冷却器(クラー)とサイクロンを備え焙煎に必要な機能を一体化しコンパクトに仕上げている。これが現代のドラム式焙煎機の原型となった。 Probatとはドイツ語で信頼性が高いの意味で、1959年からこの焙煎機名にちなんで「プロバット」という社名に移行した。その後も熱風式の工業用焙煎機やショップ用の小型焙煎機など様々なタイプの焙煎機を開発・製造している。
1997年にバーンズ社(アメリカ)を傘下におさめ、2008年にゴットホット社を吸収合併し、2024年現在では世界最大の焙煎機メーカーとなっている。詳細はコラム「プロバット社焙煎機開発の流れ」を参照。 (高橋孝夫)
参考文献
- WIlliam H. Ukers "All about Coffee" 1922 New York
- プロバット社のホームページ
- ゴットホット(Gothot)社125年史 https://www.helenacoffee.vn/probat-coffee-roaster/
コーヒー歴史年表に戻る。