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'''アブ・ダル・カディール'''Abd-al Kadir:  
== '''アブダル・カディール'''Abd-al Kadir: ==
 <br /> 生没年不詳。エジプト出身。歴史学者か。アブダル・カディール名の表記は『All About Coffee』による(注)。<br /> 1587年に現存する最古のコーヒー書を執筆。15世紀半ばから16世紀後半までのイスラム世界でのコーヒー飲用の始まりと伝播、社会への浸透とコーヒーが引き起こした軋轢、さらにコーヒー関連の詩文などを記している。<br /> [[アブダル・カディールの書]]は、アントワーヌ・ガランが抄訳([[『コーヒーの起源と伝播』]]1699年刊)、またシルヴェストル・ド・サシが部分訳(『コーヒーの合法性の擁護』1806年刊)を行っている。この書は15〜16世紀のイスラム世界でのコーヒー関連の主要な情報源であり、歴史上もっとも重要なコーヒー書の一つ。 (山内秀文)


 生没年不詳。エジプト出身。歴史学者か。アブダル・カデイール名の表記は『All About Coffee』による(注)。
<br /> (注):この年表では、アブダル・カディールの名称表記を採用したが、ラルフ・ハトックスRalph・S ・Hattoxの『Coffee and Coffeehouse』(1985年刊)では、アル・ジャズィーリーAl Jaziriとしている。ガランの訳ではAbdalcader、ド・サシではAbd-alkaderの部分を名称としている。それぞれの書で記しているフルネームは以下の通り。
 1587年に現存する最古のコーヒー書を執筆。15世紀半ばから16世紀後半までのイスラム世界でのコーヒー飲用の始まりと伝播、社会への浸透とコーヒーが引き起こした軋轢、さらにコーヒー関連の詩文などを記している。
*ハトックス:Zain al-Din ' Abd al Qadir ibn Muhammad al-Ansari al-Jaziri al-Hanbali
 アブ・ダル・カディールの書は、アントワーヌ・ガランが抄訳(『コーヒーの起源と伝播』1699年刊)、またシルヴェストル・ド・サシが部分訳(『コーヒーの合法性の擁護』1806年刊)を行っている。この書は15〜16世紀のイスラム世界でのコーヒー関連の主要な情報源であり、歴史上もっとも重要なコーヒー書の一つ。 (山内秀文)
*ガラン:Abdalcader Ben Mohammed Alansari Algeziri Alhanbali
*ド・サシ:Le Scheïkh Abd-alkader Ansari Djézéri Habali, fis de Mohammed


(注):この年表では、アブ・ダル・カディールの名称表記を採用したが、ラルフ・ハトックスRalph・S ・Hattoxの『Coffee and Coffeehouse』(1985年刊)では、アル・ジャズィーリーAl Jaziriとしている。ガランの訳ではAbdalcader、ド・サシではAbd-alkaderの部分を名称としている。それぞれの書で記しているフルネームは以下の通り。
=== 参照文献: ===
・ハトックス:Zain al-Din ' Abd al Qadir ibn Muhammad al-Ansari al-Jaziri al-Hanbali
*R.Hunersdorff & Hasencamp "Coffee-A Bibliography" 2002, London(ハトックスの序文を参照)
・ガラン:Abdalcader Ben Mohammed Alansari Algeziri Alhanbali
*ラルフ・S・ハトックス『コーヒーとコーヒーハウス』1985  斉藤冨美子、田村愛理訳 同文館, 1993
・ド・サシ:Le Scheïkh Abd-alkader Ansari Djézéri Habali, fis de Mohammed


参照文献:
{{年表}}
・R.Hunersdorff & Hasencamp "Coffee-A Bibliography" 2002, London(ハトックスの序文を参照)
・ラルフ・S・ハトックス『コーヒーとコーヒーハウス』1985  斉藤冨美子、田村愛理訳 同文館, 1993

2024年12月2日 (月) 09:46時点における最新版

アブダル・カディールAbd-al Kadir:

 
 生没年不詳。エジプト出身。歴史学者か。アブダル・カディール名の表記は『All About Coffee』による(注)。
 1587年に現存する最古のコーヒー書を執筆。15世紀半ばから16世紀後半までのイスラム世界でのコーヒー飲用の始まりと伝播、社会への浸透とコーヒーが引き起こした軋轢、さらにコーヒー関連の詩文などを記している。
 アブダル・カディールの書は、アントワーヌ・ガランが抄訳(『コーヒーの起源と伝播』1699年刊)、またシルヴェストル・ド・サシが部分訳(『コーヒーの合法性の擁護』1806年刊)を行っている。この書は15〜16世紀のイスラム世界でのコーヒー関連の主要な情報源であり、歴史上もっとも重要なコーヒー書の一つ。 (山内秀文)


(注):この年表では、アブダル・カディールの名称表記を採用したが、ラルフ・ハトックスRalph・S ・Hattoxの『Coffee and Coffeehouse』(1985年刊)では、アル・ジャズィーリーAl Jaziriとしている。ガランの訳ではAbdalcader、ド・サシではAbd-alkaderの部分を名称としている。それぞれの書で記しているフルネームは以下の通り。

  • ハトックス:Zain al-Din ' Abd al Qadir ibn Muhammad al-Ansari al-Jaziri al-Hanbali
  • ガラン:Abdalcader Ben Mohammed Alansari Algeziri Alhanbali
  • ド・サシ:Le Scheïkh Abd-alkader Ansari Djézéri Habali, fis de Mohammed

参照文献:

  • R.Hunersdorff & Hasencamp "Coffee-A Bibliography" 2002, London(ハトックスの序文を参照)
  • ラルフ・S・ハトックス『コーヒーとコーヒーハウス』1985 斉藤冨美子、田村愛理訳 同文館, 1993

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