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1595年
== '''ベルナルド・パルダヌス'''Bernard(or Bernhardus)Paldanus:1550年〜1633年 ==
オランダ(現ベルギー地域)出身の医学者・植物学者。ライデン大学哲学教授。旅行家でもあり、数度にわたりアジア、アフリカを訪れている。


パルダヌス、『リンスホーテンの旅』の注でコーヒーに関して記述。イギリスの出版物での初めてのコーヒーに関する記述。(英語版は159<s>5</s>8年)
ヤン・フュイゲン・ファン・[[リンスホーテン]]の『リンスホーテンの旅』の英訳(1598年刊)に付した注でトルコのコーヒーに関して記述。これが英語で書かれた最初のコーヒーに関する記述と言われる。


'''ベルナルド・パルダヌス'''Bernard(or Bernhardus)Paldanus:1550年〜1633年。
コーヒーについての記述は次の通り。


 オランダ(現ベルギー)出身の医学者・植物学者。ライデン大学哲学教授。旅行家でもあり、数度にわたりアジア、アフリカを訪れている。ヤン・フュイゲン・ファン・リンスホーテンの『リンスホーテンの旅』の英訳(1598年刊)に付した注でトルコのコーヒーに関して記述。これが英語で書かれた最初のコーヒーに関する記述と言われる。
「トルコでも同じくチャオナchaona(注:chaouaの誤植といわれる)を飲む慣習がある。これはエジプトでボンbonまたはバンbanと呼ぶオリーヴの実に似た果実から作られる。この果実1.5ポンド(約0.68kg)を火で少し煎り、20ポンドの水に入れて半量になるまで煮詰める。毎朝トルコの人々は、食事は摂らずに、部屋でこの飲み物を陶器のポットから注いで飲む。飲み物はとても熱い。我々が朝にブランデヴァインbrandewijnを飲むようなものだ。彼らは、それは体を強健にし、消化器の通りをよくする、という」。


 記述は次の通り。
=== '''参照文献''': ===
 
*wikipedia:Bernard Pardanus(フランス語)
 「トルコでも同じくチャオナchaona(注:chaouaの誤植といわれる)を飲む慣習がある。これはエジプトでボンbonまたはバンbanと呼ぶオリーヴの実に似た果実から作られる。この果実1.5ポンド(約0.68kg)を火で少し煎り、20ポンドの水に入れて半量になるまで煮詰める。毎朝トルコの人々は、食事は摂らずに、部屋でこの飲み物を陶器のポットから注いで飲む。飲み物はとても熱い。我々が朝にブランデヴァインbrandewijnを飲むようなものだ。彼らは、体が強健になり、消化器の通りをよくする」。
*ウイリアム・H・ユーカーズ 『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』 山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫 2017
 
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参照文献:
 
・wikipedia:Bernard Pardanus(フランス語)
 
・『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』ウイリアム・H・ユーカーズ著、山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫
 
'''ヤン・ホイヘン・ファン・リンスホーテン'''Jan Huygen van Linschoten:1563年〜1611年。
 
 オランダの商人・旅行家。ポルトガルに渡り、1583年にゴアの大司教に随行してインドのゴアへ赴く。5年間のゴア滞在中にインド、東南アジア、日本を含む極東に関する情報を収集。その後セント・ヘレナ島に移り、1592年にポルトガルに戻った。さらに1594年から2度にわたり北極海ルートで中国に至る航海を試みるが、氷に阻まれ中途で引き返した。
 
 1585年にオランダに帰国し、ゴアで見聞きした情報をもとに、同年『リンスホーテンの旅』(“Iohn Huighen van Linschoten his Discours of Voyages into ye East & West Indies”:タイトルは1598年刊行のベルナルド・パルダヌスによる英訳。原文はオランダ語)を出版した。この本には日本の食事と茶の飲用についての記述も含まれている。
 
参照文献
 
・wikipedia Jan Huyghen van Linschoten(英語版)
 
・『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』ウィリアム.H.ユーカーズ著、山内秀文
 
抄訳 角川ソフィア文庫

2024年12月26日 (木) 14:11時点における最新版

ベルナルド・パルダヌスBernard(or Bernhardus)Paldanus:1550年〜1633年

オランダ(現ベルギー地域)出身の医学者・植物学者。ライデン大学哲学教授。旅行家でもあり、数度にわたりアジア、アフリカを訪れている。

ヤン・フュイゲン・ファン・リンスホーテンの『リンスホーテンの旅』の英訳(1598年刊)に付した注でトルコのコーヒーに関して記述。これが英語で書かれた最初のコーヒーに関する記述と言われる。

コーヒーについての記述は次の通り。

「トルコでも同じくチャオナchaona(注:chaouaの誤植といわれる)を飲む慣習がある。これはエジプトでボンbonまたはバンbanと呼ぶオリーヴの実に似た果実から作られる。この果実1.5ポンド(約0.68kg)を火で少し煎り、20ポンドの水に入れて半量になるまで煮詰める。毎朝トルコの人々は、食事は摂らずに、部屋でこの飲み物を陶器のポットから注いで飲む。飲み物はとても熱い。我々が朝にブランデヴァインbrandewijnを飲むようなものだ。彼らは、それは体を強健にし、消化器の通りをよくする、という」。

参照文献

  • wikipedia:Bernard Pardanus(フランス語)
  • ウイリアム・H・ユーカーズ 『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』 山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫 2017

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