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「ロイヤル・エクスチェンジ」の版間の差分

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'''ロイヤル・エクスチェンジの始まり'''
'''ロイヤル・エクスチェンジの始まり'''


 イギリスが海外との貿易を始めた16世紀の半ば、ロンドンで有力な貿易商トーマス・グレシャム Sir Thomas Gresham が、イギリス王室代表貿易商として駐在していた、ベルギーの港湾都市アントワープ Antwerp の商品取引所を参考に、ロンドンの貿易商人たちの協力を得て、1567年コーンヒルに最初の取引所を開設した。1571年にエリザベス女王一世 Queen ElizabethⅠ が取引所を訪問した際に「王立Royal 」の称号が与えられた。取引所といっても物資の交換が中心の商品市場(いちば)の役割が強く、取引場所は中庭とそれを取り囲むアーケードであった。建物の二階には、高級輸入品を扱う商店が入居しており、取引所の賃貸収入の財源になっていたが、1666年にロンドン大火により焼失した。  
 イギリスが海外との貿易を始めた16世紀の半ば、ロンドンで有力な貿易商トーマス・グレシャム Sir Thomas Gresham が、イギリス王室代表貿易商として駐在していた、ベルギーの港湾都市アントワープ Antwerp の商品取引所を参考に、ロンドンの貿易商人たちの協力を得て、1567年コーンヒルに最初の取引所を開設した。1571年にエリザベス女王一世 Queen ElizabethⅠ が取引所を訪問した際に「王立Royal 」の称号が与えられた。取引所といっても物資の交換が中心の商品市場(いちば)の役割が強く、取引場所は中庭とそれを取り囲むアーケードであった。建物の二階には、高級輸入品を扱う商店が入居しており、取引所の賃貸収入の財源になっていたが、1666年にロンドン大火により焼失した。 [[ファイル:Bolsa, Londres, Inglaterra, 2014-08-11, DD 144.jpg|サムネイル|354x354ピクセル|現在の王立取引所                       Wikipedia:王立取引所 より]]'''再建後のロイヤル・エクスチェンジ'''
 
'''再建後のロイヤル・エクスチェンジ'''


 大火後のロンドンの復興は早く、さらに海外貿易の発展も順調であったために、1669年同じ場所に二代目となる王立商品取引所(市場)が完成した。取引所の規模は初代と同じで、中庭が商品取引の場で、二階は賃貸の店舗であった。賃貸収入を増やすために店舗の数を大幅に増やし、商店だけではなく、事務所や営業所も入居した。1774年には「ロイズ・コーヒーハウス Loyd’s Coffee House (後のロイズ海上保険組合)」が入居している。
 大火後のロンドンの復興は早く、さらに海外貿易の発展も順調であったために、1669年同じ場所に二代目となる王立商品取引所(市場)が完成した。取引所の規模は初代と同じで、中庭が商品取引の場で、二階は賃貸の店舗であった。賃貸収入を増やすために店舗の数を大幅に増やし、商店だけではなく、事務所や営業所も入居した。1774年には「ロイズ・コーヒーハウス Loyd’s Coffee House (後のロイズ海上保険組合)」が入居している。
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                             (小村嘉人)
                             (小村嘉人)
[[ファイル:Bolsa, Londres, Inglaterra, 2014-08-11, DD 144.jpg|サムネイル|354x354ピクセル|現在の王立取引所                       Wikipedia:王立取引所 より]]


   
   
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・岩切正介 『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年
・岩切正介 『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年


・Wikipedea:Royal Exchange, London (英語版)
・Wikipedia:Royal Exchange, London (英語版)


・Wikipedea:王立取引所 (日本語版)
・Wikipedia:王立取引所 (日本語版)

2026年7月29日 (水) 01:55時点における版

ロイヤル・エクスチェンジ Royal Exchange, London

 イギリスの経済活動の中で商品取引の中心であり、「王立 Royal 」の称号を与えられた取引所(市場)。ロンドンの中心部シティー Cityのコーンヒル Cornhill にあった。

ロイヤル・エクスチェンジ(王立商品取引所)は1567年に創設されたが、1666年のロンドン大火で焼失し、1669年に再建された。この再建された取引所がロンドンのコーヒーハウスの歴史と関係が深い。

ロイヤル・エクスチェンジの始まり

 イギリスが海外との貿易を始めた16世紀の半ば、ロンドンで有力な貿易商トーマス・グレシャム Sir Thomas Gresham が、イギリス王室代表貿易商として駐在していた、ベルギーの港湾都市アントワープ Antwerp の商品取引所を参考に、ロンドンの貿易商人たちの協力を得て、1567年コーンヒルに最初の取引所を開設した。1571年にエリザベス女王一世 Queen ElizabethⅠ が取引所を訪問した際に「王立Royal 」の称号が与えられた。取引所といっても物資の交換が中心の商品市場(いちば)の役割が強く、取引場所は中庭とそれを取り囲むアーケードであった。建物の二階には、高級輸入品を扱う商店が入居しており、取引所の賃貸収入の財源になっていたが、1666年にロンドン大火により焼失した。

現在の王立取引所                       Wikipedia:王立取引所 より

再建後のロイヤル・エクスチェンジ

 大火後のロンドンの復興は早く、さらに海外貿易の発展も順調であったために、1669年同じ場所に二代目となる王立商品取引所(市場)が完成した。取引所の規模は初代と同じで、中庭が商品取引の場で、二階は賃貸の店舗であった。賃貸収入を増やすために店舗の数を大幅に増やし、商店だけではなく、事務所や営業所も入居した。1774年には「ロイズ・コーヒーハウス Loyd’s Coffee House (後のロイズ海上保険組合)」が入居している。

 取引所は当時のイギリスの商品取引を支えていたが、施設の規模があまりに小さかったために、取引所での取引は輸入商品の一部だけで、多くの商品・金融・海上保険・株式・船舶などの取引は近隣のコーヒーハウスで行われていた。(コラム:コーヒーハウスと商取引を参照)

 1838年、近隣のコーヒーハウスとともに、イギリスの経済を支えてきた商品取引所は火災により焼失した。1845年コンクリート造りの三代目となる商品取引所が再建されたが、商品の取引は徐々に他に移り、取引所としての機能は終了した。建物は2001年に大規模改修がなされて、第1級指定建造物(イギリスの歴史ある建造物)に指定され、現在はレストランや高級ブランドのショッピングモールとしてロンドンの観光名所となっている。

                             (小村嘉人)

   

      

参照文献:

・小林章夫 『コーヒー・ハウス』 駸々堂 1984年

・岩切正介 『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年

・Wikipedia:Royal Exchange, London (英語版)

・Wikipedia:王立取引所 (日本語版)