「カフェ・ムゼウム」の版間の差分
Hide Yamauchi (トーク | 投稿記録) 編集の要約なし |
Hide Yamauchi (トーク | 投稿記録) 編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''カフェ・ムゼウム''' Café Museum: 1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。 | '''カフェ・ムゼウム''' Café Museum: | ||
1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。 | |||
建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。 | 建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。 | ||
12行目: | 13行目: | ||
'''参照文献:''' | '''参照文献:''' | ||
**菊盛英夫著『文学カフェ』中公新書, 1980 | |||
**平田達治著『ウィーンのカフェ』大修館書店, 1996 | |||
**Café Museum HP https:// www.cafemuseum.at |
2024年8月6日 (火) 20:34時点における版
カフェ・ムゼウム Café Museum:
1899年〜現在。オーストリアの代表的建築家でモダニズムの先駆者アドルフ・ロースにより建築されたカフェ。ロースは3年間のアメリカ滞在から帰国後、より機能的で装飾性を排除した建築を好み、19世紀後半の芸術運動「セセッション」と決別をする。このカフェも簡素な建築であった。
建物自体は「セセッション」運動と決別してはいたが、カフェには「セセッション」運動のメンバーも含め、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、作家のロベルト・ムジール、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のアントン・ブルックナー、グスタフ・マーラーなど、この時代の人気芸術家が集っていた。
その後数回の改装を経て、現在はロース建築の面影はなく、アメリカナイズされたカフェとなっている。現住所:Operngasse 7, 1010, Wien。 (小村嘉人)
1930年ごろの店内:Wikipedia(ドイツ)。Café Museum より。
参照文献:
- 菊盛英夫著『文学カフェ』中公新書, 1980
- 平田達治著『ウィーンのカフェ』大修館書店, 1996
- Café Museum HP https:// www.cafemuseum.at