「コーヒーノキ」の版間の差分

提供:コーヒー歴史年表
(作成)
 
編集の要約なし
2行目: 2行目:




コフィア属(Coffea属)は、アカネ科(Rubiaceae)に属する植物。和名ではコーヒーノキ属と呼んでいます。アカネ科は、葉が枝の同じ場所から2枚対称に付いており、複数枚あるように見える花びらは付け根でひとつになって筒状になっているなどといった特徴があります。


アカネ科に属する植物は、他にアカネ属、クチナシ属、シロミミズ属などがあります。
 約1440万年前、カメルーン近辺で原始的なコーヒーノキ属の植物が誕生し、アフリカ大陸全域の熱帯林に広がりました。その後、アフリカに大地溝帯が形成されたことにより、約420万年前頃には、それぞれの地域で多様に分岐していったと考えられています。17世紀以降、人間による栽培によって、これらの植物は世界中に広まっていきました。


以前、コフィア属に近い属として、シランサス属(Psilanthus)が存在しましたが、現在は先にリンネにより分類されたコフィア属に併合されました。アラビカ種やカネフォラ種、ユーゲニオイデス種など125の種が存在します。
 現在、野生種はアフリカ大陸に48種、マダガスカル島に64種が分布し、さらに東インドからオセアニア北部にかけて13種が存在しており、合計で125種が確認されています。しかし、飲用目的で使用されているのは、主にアラビカ種とカネフォラ種の2種に限られています。


参照:コーヒーの科学(旦部幸博著 2016年 講談社)、Botanical Journal of the Linnean Society, Volume 167, Issue 4
 
コーヒーノキ:アカネ科(Rubiaceae)コーヒーノキ属(''Coffea'')に属する常緑樹。
 
 
参照:
 
・『珈琲の世界史』 旦部幸博著 2017年 講談社
 
・『コーヒーの科学』 旦部幸博著 2016年 講談社

2024年2月21日 (水) 21:02時点における版

ファイル:コーヒーノキ.png
コーヒーノキ


 約1440万年前、カメルーン近辺で原始的なコーヒーノキ属の植物が誕生し、アフリカ大陸全域の熱帯林に広がりました。その後、アフリカに大地溝帯が形成されたことにより、約420万年前頃には、それぞれの地域で多様に分岐していったと考えられています。17世紀以降、人間による栽培によって、これらの植物は世界中に広まっていきました。

 現在、野生種はアフリカ大陸に48種、マダガスカル島に64種が分布し、さらに東インドからオセアニア北部にかけて13種が存在しており、合計で125種が確認されています。しかし、飲用目的で使用されているのは、主にアラビカ種とカネフォラ種の2種に限られています。


コーヒーノキ:アカネ科(Rubiaceae)コーヒーノキ属(Coffea)に属する常緑樹。


参照:

・『珈琲の世界史』 旦部幸博著 2017年 講談社

・『コーヒーの科学』 旦部幸博著 2016年 講談社