ガブリエル・ド・クリュー
ガブリエル・マチュー・ド・クリューGabriel Mathieu de Clieu
生没年1687年〜1774年。コーヒーをカリブ海、中南米諸国に伝えた功労者とされる。
1718年にマルティニーク島の歩兵大尉に任官。1720年にフランスに一時帰国し、
1723年にパリ王立植物園からコーヒーの苗木を手に入れることに成功。苗木を携えてナント港を出航し、同年、苦難の末マルティニーク島に帰りつき、所有する農園への移植に成功した。2年後にはコーヒーが実り、マルティニーク島の住民に種子を配って栽培が始まり、このコーヒー(ティピカ種)が西インド諸島一帯(グアドループ、ハイチ、キューバなど)、さらに北・中南米のコーヒー栽培のルーツとなった。
ド・クリューは1740年にグアドループ島の司令官となり、死の直前、1774年にコーヒーをカリブ海諸島にもたらした功績によってルイ十六世から聖ルイ勲章を授けられた。
→コラム*マルティニーク島へのコーヒーの移植を参照
参照文献
・ウイリアム・H・ユーカーズ著『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』2017年山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫
・Wikipedia: Gabriel Mathieu de Clieu(日本語、フランス語)