モンテスキュー
表示
シャルル=ルイ・ド・モンテスキューCharle-Louis de Montesquieu
生没年1689年〜1755年。本名シャルル=ルイ・ド・スコンダCharle-Louis de Secondat, Baron de la Blède et Montesquieu。フランス啓蒙主義を代表する思想家、法哲学者。『法の精神De l'esprit de loi』などで三権分立論を唱えた。
モンテスキューとカフェ、コーヒー
モンテスキューは「カフェ・プロコープ」の常連で、カフェについて2つの有名な文章を残している。
「・・・カフェから出てくると、誰もが入った時よりも4倍は賢くなったという気になる」(『ペルシャ人の手紙Lettres persanes』)。これは「カフェ・プロコープ」についての言及。
「私がこの国の為政者なら、カフェは閉めさせてしまうだろう。なぜならここに通う者たちは、とんでもなく頭に血が上ってしまうからだ。私には、キャバレで酔っ払っている者の方がよっぽど好ましい。少なくともこうした酔っ払いは自分で悪さをすることはないだろう。だが、カフェが振りまく酔いは、国の将来を危うくする」(『ペルシャ人の手紙』。この言葉はフランス革命でカフェが果たす役割の予言ともいえる。
ただしモンテスキューはカフェに足繁く通ったわけではないともいわれている。 (山内秀文)
参照文献
・Ulla Heise "Kaffee und Kaffeehaus" 1987 Leipzig フランス語版 "Histoire du Café" 1988より。
・Jean Claude Bologne "Histoire des cafés et des cafetiers" 1993 Paris