*コラム:「カフェ・プロコプ」以前のカフェ。

提供:コーヒー歴史年表
2024年8月6日 (火) 20:01時点におけるHide Yamauchi (トーク | 投稿記録)による版

 パスカルに続いてオリエント・アルメニア出身者が次々にカフェがオープンしたが、いずれもオリエント風の異国趣味を売り物にした店だった。「カフェ・ド・プロコプ」以前に、次のような店が開業している。

    • マリバンMaliban:セーヌ左岸のビュシー通り。アルメニア出身。パイプでタバコも提供した。商売は振るわず、オランダに去ったといわれる。
    • グレゴワールGrégoire(グリゴールGrigor):ペルシャ出身。セーヌ左岸のマザリーヌ通り。コメディ・フランセーズが近かったため俳優、作家が顧客となった。
    • マカラMakara:ペルシャ出身。ビュシー通りのマリバンの店を譲り受ける。
    • ステファンStéphen:シリアのアレッポ出身。サン=タンドレ通りに開業。

  (山内秀文)

参照文献

    • Luc Bihl-Willett “Des Tavernes aux Bistorots-une histoire des cafes” 1997 Lausanne
    • 岩切正介『ブルボン王朝下のコーヒーとカフェ』