スターバックス
「スターバックス」 Starbucks 開業:
世界80か国以上で4万軒(2024年現在)を超える店舗を持つ世界最大のコーヒーチェーン「スターバックス」の最初の店は、1971年3月30日アメリカのシアトルで、良質のコーヒー豆やコーヒー器具を販売する小売店「スターバックス コーヒー ティー アンド スパイス Starbucks Coffee, Tea & Spices」という店名で開業した。場所はシアトルのウエスタン通りで、後にパイクプレイスマーケットへ移転した。創業店は移転とともに閉店して、現在は名実ともにパイクプレイス店が1号店として観光客が行列をなす聖地となっている。
「スターバックス」の創業者は、ジェリー・ボールドウィン Jerry Baldwin、ゼブ・シーグル Zev Siegl、ゴードン・ボウカー Gordon Bowker の3人である。ともにカリフォルニア州バークレーにある「ピーツ・コーヒー&ティー」の良質のアラビカ種のコーヒー豆を深煎りにしたコーヒーに魅了されていた。彼らは、アルフレッド・ピートにコーヒー焙煎技術をはじめとするコーヒービジネスのいろはを教わり、自分たちでコーヒー豆とコーヒー器具を販売する店を開業することにした。店名はシアトル郊外のレーニア山 Mt. Rainier 近くの鉱石採掘場スターボ Starbo と、アメリカの小説『白鯨 』Moby-Dickの登場人物スターバック Starbuck の両方に由来している。またロゴマークはギリシア神話のセイレーン の美しい歌声に由来しており、多くの人々を魅了する存在でありたいという願いが込められた。
「スターバックス」は、開業当初「ピーツ・コーヒー&ティー」からコーヒー豆を仕入れていたが、1972年にはコーヒー豆の焙煎も手掛け、1972年末には2号店を開業した。コーヒー生豆の流通販路を開拓し、コーヒー豆の輸入から焙煎、小売りの業績を着実に拡大していった。コーヒーの質を高めることが目的で、事業を拡大するつもりはないという創業者たちであったが、1981年にはシアトル市内に直営店5店と焙煎工場をもつ会社に成長し、良質のアラビカ種を深煎りにした「スターバックス」のコーヒーの評判は高くなってきた。ただしこの時はまだ直営店で飲み物の販売はされておらず(試飲はできた)、コーヒー豆の焙煎と小売りが主であった。 (小村嘉人)
パイクプレイス店の入り口
本会会員 大西文明さんのご友人 提供
参照文献:
・『スターバックス成功物語』 ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング著
小幡照雄、大川修二訳 日経BP社 1989年
・Wikipedia スターバックス (日本語版・英語版)
・Wikipedia ハワード・シュルツ (日本語版・英語版)
・WEB www.starbucks.com