ヤコブス社
ヤコブスコーヒー Jacobs Kaffee
1895年ヨハン・ヤコブスによってブレーメン Bremen で創業。
「良質な商品を手ごろな価格で提供する。」というコンセプトで、主にコーヒー・紅茶・チョコレート・ビスケット を扱う食料品店で、場所は市の中心部、市庁舎の近くドムスホフ Domshof 18番地にあった。
1907年にはコーヒーの焙煎施設(工場)を作り、ヤコブスコーヒーというコーヒーの焙煎・卸し業務を主体とする会社となった。
1910〜30年代業績は拡大し、バルト海沿岸のホテルやレストランなどへの卸売りのほか、アメリカへの輸出も始めた。しかし、第二次大戦の戦火にみまわれて、社屋も工場も被災をした。

1950年に社屋をブレーメン市内のオーバーンシュトラッセ Obetnstraße に移転して、営業を再開した。以後次々と新しいブランド・商品を売り出し、当時は珍しかったテレビCMをはじめとした斬新な広告戦略で、チボー Tchibo 、エドショー Eduscho とならぶ西ドイツ(当時)を代表するコーヒーのナショナル・ブランドに成長した。
グローバル化が進み、1973年に本社をスイスのチューリッヒ Zürich に移転して、1982年にはスイスのチョコレート会社スシャード Suchard と合併し、ヤコブス・スシャード社が誕生した。このころからJacobsは英語読みのジェイコブズといわれるようになった。(本文ではヤコブスで統一する。)
1990年ヤコブス・スシャードはタバコメーカーのフィリップ・モリス Phillip Morris の傘下に入り、さらに同じ傘下のクラフト・ゼネラルフーズ・ヨーロッパ Kraft General Foods Europe と合併した。合併後もそれぞれのブランドは独自の路線を進み、ヤコブスブランドは、旧ソ連・中東・アフリカ・中央アメリカへ販路を拡大していった。その後も、親会社は様々な買収劇を繰り返したが、ヤコブスブランドは世界中にその名を広めていった。
2015年に親会社に所属するすべてのコーヒーブランド(もともとは8社のコーヒーロースター)を統合し、コーヒー専門企業 ヤコブス・ダウエ・エグバーツ Jacobs Douwe Egberta (JDE)が誕生した。
2019年にはアメリカのピーツ Peet’s (ピーツ・コーヒー&ティ-が発祥)と合併しJDEピーツ(コーヒーブランドはヤコブス、ピーツを含め12)となった。ヤコブスは現在も世界的コーヒーブランドの一つである。 (小村嘉人)
参照文献:
・Wikipedia:Johann Jacobs (ドイツ語版)
・Wikipedia:Johann Jacobs Museum (ドイツ語版)
・Wikipedia:JDE Peet’s (ドイツ語版)
・Wikipedia:Mondelez International (英語版)
・HP:JDE Peet’s