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「ココアトゥリー(コーヒーハウス)」の版間の差分

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・岩切正介著『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年
・岩切正介著『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年
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2025年1月22日 (水) 02:13時点における版

ココア・トゥリー・チョコレートハウス: Cocoa Tree Chocolate House

1698年頃~1745年頃 セント・ジェイムズ宮殿近くのペル・メル通り Pall Mall に開業。

ホイッグ系の政治カフェとして名高い「セント・ジェイムズ」や「スミルナ」に対して、「オジンダズ」「ホワイツ」とならぶトーリー系の政治カフェのひとつ。開業当初から高級な店として有名で、王政やカトリックを意識して、コーヒーハウスではなくチョコレートハウスと名乗った。トーリー党の議員の利用が多く、1727年からは党の一派が毎週木曜日にここで集会をした。1745年頃には事実上トーリー党の下院議員のクラブとなり、誰でもが利用できるコーヒーハウス(チョコレートハウス)としての営業は終了した。

以後も、「ココア・トゥリー・チョコレートハウス」という店名のまま、1750年頃には党の本部となり、1770年代まで党運営の中心の場となった。1799年に近くのセント・ジェイムズ通りに移転。1830年代に保守党になった後もクラブとして営業を続けた。

(小村嘉人)


参照文献:

・William H. Ukers  "ALL ABOUT COFFEE  Second Edition" 1935年

・小林章夫著『コーヒー・ハウス』 駸々堂 1984年

・岩切正介著『男たちの仕事場 近代ロンドンのコーヒーハウス』法政大学出版局 2009年

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