ブルボン島
18世紀、イエメンではコーヒーの種子や苗木の譲渡を禁止していました。1712年、イエメンを訪れていたフランス使節団の医師が、イエメンのラシード朝国王の病気を治したことで、1715年に、国王からフランスの商人にコーヒーの苗木を与えました。その苗木をフランス東インド会社が、フランス植民地として開拓中であったブルボン島(現レユニオン島)に移植しました。国王から送られた木は60本でしたが、最終的に根付いたのはたった1本。その子孫が「ブルボン」となり、19世紀になるとブラジルに移植され広く栽培されるようになります。
参照:
・『珈琲の世界史』 旦部幸博著 2017年 講談社