クレメンス八世
クレメンス八世ClemensⅧ
生没年1536年〜1605年。ローマ教皇在位1592年〜1605年。俗名イッポリート・アルドブランディーニIppolite Aldobrandini。
イタリア・フィレンツェの名家の出身。在位中、ラテン語聖書(ウルガタVulgata)の再校訂を行い、政治的にもフランス王アンリ四世の破門を解いてフランスをカトリックの国にとどめ、またトルコに対抗するためフランスとスペインの和解(ヴェルヴァン条約)を進めるなど、大きな功績を残した。しかし、地動説を唱えたジョルダーノ・ブルーノを火刑に処すなど異端者に厳しい刑を与えたことでも知られる。
イスラムから伝わったサタンの飲み物とされたコーヒーを気に入り、洗礼(祝福)してキリスト教徒に相応しい飲み物にしたという「コーヒー洗礼」の逸話が伝えられている。出典は不明で作り話の可能性もある。
参照文献
- Wikipedia:クレメンス八世
- ウイリアム・H・ユーカーズ『オール・アバウト・コーヒーAll About Coffee』 山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫