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スリナム

提供: コーヒー歴史年表

スリナムSuriname

正式国名はスリナム共和国Repubrik Suriname。南米大陸の北西に位置し、南米で最小の独立国である。1975年にオランダから独立(旧オランダ領ギアナ)。首都はパラマリボParamaribo。

スリナムはカリブ海岸に沿った高温多湿な低地と、南部に広がるギアナ高地に二分される。国土の90%は熱帯雨林で、人口のほとんどはカリブ海岸に集中し、首都のパラマリボもこの地域にある。農業もカリブ海沿岸の地域が中心となっている。

スリナムには17世紀はじめにヨーロッパ(主にオランダ、イギリス)からの入植が始まり、タバコの栽培を始めた。1667年、オランダはイギリスとの間でニューアムステルダム(現在のニューヨーク)と交換にスリナムの領有権を確定し、以後は19世紀初めのナポレオン戦争時の短期間イギリスが領有した以外は、オランダの植民地となった。

スリナムとコーヒー

スリナムはカリブ海沿岸で最初にコーヒー栽培が始まった地で、またここスリナムからフランス領ギアナを通じてブラジルにコーヒー栽培が伝わっている。現在の生産量はごく少ないが、コーヒー栽培の歴史で大きな役割を果たしている。

スリナムのコーヒー栽培が始まったのは、1718年。コーヒーはアムステルダムから持ち込まれたといわれ、ガブリエル・ド・クリューマルティニーク島にコーヒーの苗木をもたらす1723年以前に栽培が始まっている。

フランス領ギアナは1722年にスリナムからコーヒーを持ち込み(盗み出した)栽培に成功した。さらに1727年にフランス領ギアナのコーヒーをフランシスコ・パリェッタがブラジルのパラParáに持ち帰り、ここからブラジルのコーヒー栽培が広まっていった。

スリナムのコーヒー栽培は増大し、18世紀中はコーヒー主要生産国の一つになっていた(1796年の輸出量は約4,480,000kg。当時の世界最大の産地ハイチの約1/5)が、19世紀に入ると収穫量は減少し、19世紀半ばには1/5となっている。

2025年現在、沿岸部のコメワイネ地域でごく少量のロブスタを栽培するのみである。

参照文献

・Wrigley, Gordon"Coffee" 1988, Essex

・Jardin, Edelestan "Le Cafeier et Le Café" 1895 Paris

・Mauro, Frederic "Histoire du Café" 1991, Paris

・Wikipedia: スリナムSuriname(日本語、英語)

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