ブラジルのコーヒー栽培の始まり
1727年、ブラジルの軍人、フランシスコ・デ・メロ・パリエッタ(Francisco de Mello Palheta,1670年~1750年頃)によりにフランス領ギアナからコーヒーの苗木と1千粒以上の種子が、ブラジル北部のパラー州ベレンに持ち込まれた。
パリェッタは、フランス領ギアナとの境界問題を解決するため、フランス領ギアナに派遣され、その際コーヒーの苗木などを手に入れた。フランス領事夫人と男女関係を持ち、別れ際に夫人が彼に花束を手渡し、この花束に5本のコーヒーの若木をこっそり忍ばせたというエピソードがあるが、実際どのようにして手に入れたのか分かっていない。
パリエッタの帰国後、コーヒーのマラニョン総督にコーヒーの苗木と種子を手渡し、自らもコーヒーの栽培を始め、1731年には1千数百本のコーヒーを栽培し、ブラジル最初の栽培者の一人となった。 (大西文明)
参照:
- ウィリアムH.ユーカーズ 『ALL ABOUT COFFEE』 山内秀文抄訳 角川ソフィア文庫
- 旦部幸博 『珈琲の世界史』 講談社 2017年
- 堀部洋生 『ブラジルコーヒーの歴史』いなほ書房 1985年
- Wikipedia ポルトガル語版