*コラム:コーヒーの呼び売りカンディオ
中世以来、パリには様々な流しの街頭販売が商品を連呼しながら売り歩いていた。1672年頃からはコーヒーの呼び売りも加わり、「カフェ、カフェ」と叫びながら街を巡り、コーヒーを売り歩いた。注文を受けると、背負った水入れからコーヒーをポットに移して温め、砂糖を入れて一杯2スーで提供した。
カンディオはクレタ出身の背の曲がった呼び売りのことだったが、次第にコーヒーの呼び売りの代名詞となった。(山内秀文)
参照文献:
- 岩切正介『ブルボン王朝下のコーヒーとカフェ』
- Jean Lecrant: Le café et les cafés à Paris(1644~1693) Annales 6ième année, janvier-mars 1951 no 1